緑の木々と銀の塔
小さな電気の音が絶えず聞こえるところ 怖いもの。
頭上を覆う空虚の塔。 目が回りそうな程の複雑な線の組み合わせ。 この絡み合いは、綺麗なのか…
どうとらえよう。 せみの鳴くような音が絶えず静かに続いている。 静かに、エネルギッシュに佇む。 高い壁に有刺鉄線で囲まれた、トゲトゲした空間。 透き通った虚無の城。 ああ、虚無 透明な遊園地に見立ててみようと思う。 線だけで建てられた建物、壁のない建物…
透明な土台に新たな小都市の情景を見出す。 変電所を囲む森。
透明の小都市の周りに透明感のある緑の空間。 対照の美。
数学的美しさとまた違った、動きある美。 静止していてもその形状は、うねり、伸び、
光と共にゆれ動いている。 一年中常に動き、成長し続ける森。
森も変電所のように静かなエネルギーに満ちていた。 聳え立つものたち…
静かに、すさまじい力を秘めるもの…
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