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山際から
太陽が現れる刹那。
霧のせいで、目があけていられないほど
まぶしく反射する瞬間。
夜の呪いが解けたかのように、
全てが、色づき、動きある世界に移る。
急に暖かくなった。
太陽に照らし出された新世界はこの上もなく幻想的であった。
生き物たちの待っていた時間が訪れた。
夜の間、ひたすら作り上げてきた霧の織物を、
幻想的に照らし出す。
長く長くたなびかせていた霧の織物も
木々や草がまとっていた氷の衣も
太陽の光が溶かした。
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