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朝の森の中、強い日差しと心地よい木漏れ日。
藁葺きのために積んだ藁と舞い上がる煙。
そして煙に巻かれた鳥居…
煙が境内一帯を取り巻く。
昔々の時代へいざなう煙の向こうに社殿が姿を現す。
旧勝田、湫尾(ぬまお)神社。
甲斐武田氏発祥の地。
八幡太郎義家の弟、新羅三郎義光。
常陸介に任ぜられ東国常陸へ赴いた義光は、
大掾平氏と縁戚関係を結び、早くから常陸進出の野望を着々と実現していった。
義光は長子・義業を、常陸国久慈郡佐竹郷に土着させ常陸進出の拠点とした。
また、三男・義清を常陸国吉田郡武田郷に配して勢力の扶植をはかった。
(義業の子孫が佐竹義重を輩出する佐竹氏であり、
義清の子孫が武田晴信を輩出する甲斐武田氏である。)
勢力拡張をあせる義清・清光父子にはゆき過ぎの行為があった…。
やがて義清、清光父子は告発され、甲斐国市河荘に配流となる。
甲斐。
義清の曾祖父頼信・祖父頼義・父義光と三代にわたって甲斐守に任ぜられ、
清和源氏と甲斐とは密接な関係にあった祖父ゆかりの地に土着した彼らは、
新天地を開いて甲斐源氏発展の基盤を築いてゆくのである。
武田氏館の母屋にて。武田菱と甲冑。
大鎧。弓が主だった古い時代の鎧だ。
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吹き返しがキンキラな兜。
彫金が美しい。
昔のおしゃれな人たち。
これは左側(向かって右側)、鳩尾板。
鎧の袖の内側。
様々な美しい色の鎧を着て晴れの戦場で勇姿を見せた武士たち。
彼らが踏んだ土の上を、今もその血を引く者たちが踏み歩く。
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