転載や加工など利用される方は禁止事項を御確認ください。
どこぞの花園の、花が咲き乱れる夜。
藤の花の咲く頃の季節、
そこはひときわ強く藤の香りを漂わせていました。
藤の香り。
葡萄の香りにも似た、つんと来ない落ち着いた香り。
見事に長く下がる藤の房。
これほどまでに多いと、花に霞がかかったような風情が味わえる。
夜の明かりの中で色鮮やかに映える花。
そこは水の上の花壇。
光の調べに乗せて揺れ、咲き誇る花たち。
藤の種類も様々。
渋い枝を飾る煌びやかな花たち。
枝のうねりは雷のごとく、
また、花は頑丈な岩の間を流れる軽やかな滝のよう。
静かに力強く、
長い間生き抜いてきた老木が咲かせる見事な藤の雅。
ホームに戻る
ホームに戻る
inserted by FC2 system