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冬想う晩秋の夕暮れ時。
四季の織り成す葉。
黄緑が緑となり、緑はやがて赤となり、その次にやってくる色…。
ただそのときを静かに待つ晩秋の穏やかなひと時。
四季の神々のなすがままに、受け入れただ待つだけ。
庵の秋は静かなり。
人の名残ぞわびしき。
一番まぶしいとき。暮れ行く前のつかの間の輝き…
見た目ばかりの陽だまりは寒く…
しかし風が葉を落とすまで、秋は未だ去らず。
鴉の声を聞き、辺りの寒々とした薄紫に染まるを想う。
人恋しくなる風の音。
冬来たればまた春のうららかなる日を想う。
秋には冬をどれだけ想うか。
師走も間近、忙しい季節に。独り庵に暮らしてみたいものよの。
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